by masak0521
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2005年 02月 22日
よく『初心者はギターの音が分からない』、また、あまり経験のない人から『ギターの音の差が分からない』といった話を聞くことがあります、そのことについて。
まず個人的にその人が感じる『いい音』はそれぞれだとしても、オーディオ的にある程度共通した『いい音』と呼べるものは存在すると思います。 たまに『俺は3万のギターの音が好き』とかいう人がいますが、ハッキリ言ってそういう人の言う事は信用していません。 最も、その人がメチャクチャギターの上手いことを知っていたり、出来のいい100万円のギターを持っていて、それと同じ時間弾き比べた上で3万円のギターを選んでいるのだとしたら、その人の好みや考えに耳を傾ける価値もあると思います。 しかし比較すべき高いギターの経験が『友達のを借りてチョット弾いた』『試奏した』程度でそういうことを言っている場合は『要するにコイツはそういうことで人と違うってことを主張したいだけなんだな』と考えます、もしくは耳が悪い、いいギターをしっかり弾いたことのない人だと。 また『初心者はギターの音の差は分からない』とよく言いますが、これは大嘘だと思ってます。 3万円のミニコンポとん十万円の高級オーディオを聞き比べた時、100人いたら95人くらいまでは、後者を『いい音』と感じる耳を持っていると思います。 そういう人は、ギターを弾く前から人が弾くのを聞けばギターの音をある程度聞き分ける事は出来ます、ピアノをやってた女の子なんかは下手なバンドマンより音の良い悪しは的確に指摘しますし。 では、じゃあ何で『ギターの音の差が分からない』という状況になるか、多分それは『経験したギターに本当にそんなに音の差が無い』んじゃないかと思います。 もちろん同じ位のグレードのギターにも音の差はあるんですが、それらの微妙な違いを感じるにはやっぱ自分の中で『基準』となる音が出来ないと難しいですし、まずその基準を作るのが大事だと思います。 10代~20歳前後で学生の頃などは、一部のボンボンや度を越えたギターオタクを除いて友達とか先輩が持ってるギターで一番いいのがフェンダーUSAやギブソンの現行品で実売15~20万程度のギターな気がします。 で、多分ある程度マジメにバンドやってる人が持ってるギターってフェンダージャパン、エピフォン、バッカス、アイバニーズ、フェルナンデス等の国産メーカーで5万~8万位のだと思います。 それらのギターって、”ブランド力”や”個体差”、”好み”から生まれる差は当然ありますが、単純に『性能』という点で言ったら”根本的”と呼べるほどの差は無いと思います。 これらの国産メーカーとギブソン、フェンダーUSAの下位モデルで7,8万の国産の方がいいことも多々あると思うし。 フェンダー、ギブソンのイメージと実際の性能とのギャップが、若者に『ギターの音の差なんて分からない』という印象を与える根源だと思います。 これ僕自身が経験したことなんですよ、学生の頃それまでフェンダージャパン使ってて、頑張ってお金貯めてUSAのアメスタを買ったわけです。 んで高かったし憧れだし・・・、と『最高に違いない』『音がいい』と思い込みながら使ってたんですが、どーもね・・・そんなに変わった気がしない・・・と。 今ならある程度分かるんですが、実際にそんなに差が無かったという(笑)、むしろジャパンの方がいい、と(爆)。 実際フェンダージャパンとかバッカスあたりの上の方のギター(8万位)って、USAの下のほう(12~15万位)よりずっといい気がするんだよなぁ・・・。 で、あとエレキの場合ギターだけじゃなく『シールド・アンプ・エフェクター』の総てのトータルで音が決まるんで、スゲーいいギター持っててもシールドやアンプが悪いとその音を生かしきれないんで、なおさら差が分かりにくくなります。 特にアイバニーズ系のギターなんかはアンプ、エフェクター等トータルなセットアップを意識して作られてる気がするんで、それだけいいの買ってもイマイチだろうし。 だから『音が分からない』と言っている人はむしろ”正直で耳がいい”人なんだと思います。 実際、大していいと思えないギターを値段やブランドイメージから思い込みで『音サイコー』って使ってる人は一杯います。 そういう人よりは1万倍マシです、自信を持ちましょう(笑)。 では、音の差を感じるにはどうしたらいいか。 一番手っ取り早い方法は、『格違いのギターを1回大音量で弾いてみる』ことです。 フェンダーのマスターグレード、ギブソンのヒスコレ、ジェームスタイラーとか60万くらいするヤツを、ある程度以上のグレードのシールド、アンプで大音量で弾いてみる。 好みとかそういうのすっ飛ばしても『全然違う』って事は分かると思います。 そういう根本的な音の差を感じてからじゃないと、同レベルの製品の微妙な差ってのは感じ難いと思うんですよね・・・。 とは言ってもなかなかそんな機会も無いだろうし(汗)、やっぱり沢山のギターを弾くしかないですね。 その中で『好き』『嫌い』と感じる箇所を、自分なりに言葉で表してみる。 「なんかキンキンして嫌い」とか「ズーンって感じで迫力がある」みたいに、で、その中で共通した自分が”好み”と思うポイントが固まってくればそれが自分にとって『イイ音』になるんじゃないかな、と思います。
by masak0521
| 2005-02-22 13:41
| ギター・機材
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