by masak0521
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2005年 11月 18日
ここ数ヶ月では一番楽しみだったイベント、ASKAのオーケストラコンサートに行ってまいりました。
このイベントは藤原いくろうっていうアニメ関係の音楽とかでよく見かけるプロデューサーの企画で、フルオーケストラとポップス/歌謡曲系のボーカリストとのコラボを狙ったもの、過去に今井美樹や森進一が同様の内容でやってるらしい。 指揮はチャゲアス関係のアレンジでは良く顔を見る服部隆之、日本音楽史上最高の作曲家であるかの服部良一氏のお孫さん。 演奏は東京ニューシティー管弦楽団、70人編成のオーケストラです。 何気にクラシック好きなんでこの競演は凄く楽しみでした。 この手のオーケストラを入れるコンサートの成否ってロックバンドを排除する事だと思うんですよ、ドラム/ベース/ギターの3リズムが入った時点で、見た目のインパクトはともかくサウンド的に別にシンセでいいじゃん・・・、という感じになっちゃうんで。 メタリカとかディープパープルのオーケストラコンサートなんて、映像作品はともかくCDで聞くと『どこにオーケストラがいるの??』みたいになってるし(笑)、もっともKISSの”オーケストラ全員あのメイク”てのは凄かったですが・・・、ムダパフォーマンスとしてはあれを越えるものはないと感じます。 そういう意味で今回はポップス側ミュージシャンのサポートメンバーはパーカッションとアコギだけという編成はオーケストラの魅力を出す上で非常に正解だと思います。 会場は東京国際フォーラム、元々クラシックの音場なんで納得、最近ここで見ることが多い。 定刻の19時をちょっと過ぎた頃にまずオーケストラのみ登場、スクリーンに映し出されるチャゲアスの映像(えっ??)に合わせて1曲。 えっと・・・、この映像心底要りません それまでのチャゲアスのライブで使ってたフィルムを再編集しただけのものなんだけど、ASKAソロだし、オーケストラの演奏に集中できないし、後のコンサート内容に全然リンクしてないし・・・、ここだけは全く意味不明・・・。 まぁこういうことよくあるんですけど・・・。 と頭に『??』がある中ASKA登場、黒のスーツで正装。 最近ライブだとラフな衣装が多いけど、この人はこういうカチッとしたスーツ系の方が映える。 1曲目はソロデビュー曲『My Mr.lonely Heart』、コンサートの性質上当然スタンディングは無し、本当に心地よいサウンドです。 2曲目にやった『Days Of Dreams』あたりが分かりやすいですが、ASKAソロには元々弦を多用した映画音楽的なアレンジにストーリー性のある歌詞が乗ったのが多いんで、原曲を大きくいじらなくてもオーケストラアレンジがはまります。 基本的にバラード中心なんで、まぁ眠くなるんですが(苦笑)、これって心地よい音楽ってのは眠気を誘うもんなんですよ。 演奏内容がつまんなくて寝るってのとは訳が違う、でも寝ちゃもったいないと必死で耐えましたが(笑)。 しかし歌上手い、当たり前だけど。 特にリズム隊やエレキギターがいないって状況だとボーカルの隅々まで分かるわけで、普段のライブより表現力の凄さが伝わってくる。 オーケストラのサウンドに声がはまった時の気持ちよさって半端じゃないわ、多分これ歌ってる方にしても至福以外の何もんでもないんだろうな、こんな気持ちのいいものそうそう無いぞ。 まぁ前半は緊張してるのが伝わってきたけど、イマイチパフォーマンスも固いしMCも噛みまくってた(笑) 俺的序盤の山場は隠れた??名曲『Girl』。 原曲は割と淡々としてる感じをあえて大袈裟に持っていってのは凄く面白かったと思う、しかしこの曲はカッコいいな~~。 中盤で来週出るアルバムから新曲を2曲ほど、細川直美がPVに出たとか『はじまりはいつも雨』の続編だとかで地味に話題になっている『愛温計』(すげー造語だよな・・・)を初めて聞いたけど、ん~~聞き込まないとピンとこないタイプの曲だな・・・汗。 それよりもまさに映画音楽~~!!、って感じの『背中に聞こえるユーモレスク』の方がツボでした、アルバムが楽しみだ♪♪。 んで後半、代表曲『はじまりはいつも雨』以降の流れは凄かった、いつものライブの勢いで畳み掛けてくるような感じじゃなくてあくまでじっくりとなんだけど、サウンドだけで表現を積み上げていく様はマジで感動。 完全なロックナンバーをこうするかっていう『晴天を誉めるなら夕暮を待て』、元々壮大な『君が愛を語れ』『月が近づけば少しはましだろう』あたりのライブ定番曲はオーケストラアレンジがはまりまくり。 特に原曲が打ち込みのループとエフェクトサウンド、ギターノイズで埋め尽くされたオーケストラとはまさに”水と油”なアレンジなのを曲の雰囲気を壊さず立体化し、かつオーケストラならでわのカッコ良さも加えて演奏された『ID』は見事でした。 グワッとくる感じじゃなくて、あくまでジワっと染みてくる感じの伝わり方がいわゆる”ライブ”ってのとは違う感じ。 まぁ初期の曲はもう伸ばせる音のピークが違うからキー下げてもいいんじゃ・・・と感じることがあったけど、演奏が厚いバンドサウンドじゃないだけに苦しそうなのは目立つんで・・・。 あと中盤でオーケストラのみで3曲位演奏するコーナーがあったんだけど、そこになるとドッとトイレに立ったり、演奏中おしゃべりしたりするヤツが結構いたのは相当滅入った・・・。 究極んとこが曲間でしか入退室出来ない(オーケストラでは常識)とアナウンスがあったにもかかわらず、曲中に強引に扉開けてトイレに行くオバチャン・・・、マジでコンサート来るな。 年齢的にいい大人なんだしこの辺聞き手のレベルをもちっと高くしようよ、ホント・・・。 アンコールではスタンダートナンバー『星に願いを』やCHAGE抜きの(笑)『SAY YES』等サービス精神あふれる曲を演奏。 まぁファンサービスとしてみればいいんだけど、やっぱASKAソロだしアンコールの曲が2曲ともチャゲアスの曲ってのはどーかとちょっと思ったけど・・・(苦笑)。 まぁ、一言でいうなら贅沢なイベントですな、チケ代10000円ということも含めて(イベント規模との対価でいったらむしろ安いけど)。 フルオーケストラの演奏なんてまぁそうそう聞く機会が無いし、落ち着いてじっくりと音楽に浸れる時間ってのは最高の贅沢なわけで非常に充実した時間を過ごせました。 最後にどうでもいいんですが、コンサートグッズの『特大ポスター:5000円』ってのはちょっとどうかと思うぞ・・・(苦笑)。 渋谷の看板とかに張ってあるあのサイズ、普通のご家庭に張るスペースはまずないと思われ・・・、何に驚くって結構売れている、んーーファンの鏡・・・、僕は音源とライブチケットにしか金を出さない”オイシクないファン”なので(笑)。 ※セットリスト 1.My Mr.Lonely Heart 2.Days of Dreams 3.心に花の咲く方へ 4.GOOD TIME 5.背中で聞こえるユーモレスク 6.愛温計 7.Girl 8.伝わりますか 9.蘇洲夜曲(服部良一作曲のスタンダード) ~オーケストラのみ演奏3曲~ 10.はじまりはいつも雨 11.ID 12.君が愛を語れ 13.晴天を誉めるなら夕暮れを待て 14.同じ時代を 15.月が近づけば少しはましだろう ~アンコール~ 16.星に願いを(ディズニー映画『ピノキオ』の主題歌であるスタンダード) 17.SAY YES 18.野いちごがゆれるように
by masak0521
| 2005-11-18 20:05
| CHAGE&ASKA
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Comments(4)
トラックバックありがとうございます。
いくつか記事を読ませていただきましたが、すごいですね。 自分にはこんなすごいこと書けません。 ミスチルのI LOVE YOUは個人的な事情で今週は封印してるんですがまた聞きたくなりました。 シンフニックコンサートの方は勝手ながらセットリストを参考にさせていただきます。曲順は覚えていなかったもので・・・
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masak0521 at 2005-11-18 21:57
ありがとうございます。
いやいや、ただの屁理屈やなだけですよ、お恥ずかしい限りです・・・。 でもいいコンサートでしたよね~♪♪。 今までチャゲアス関係のブログにトラバとかしてなかったんですけど、ふとしてみました(笑)。 今後ともよろしくおねがいします
こんばんは、はじめまして。
トラックバックありがとうございました! 記事読ませていただきました。 すごく詳しくわかりやすく書かれていて驚きました。 私はよかった!しか書けないので(笑)、すごく 上手に書かれるなあと感心しきりです。 コンサートの内容が手に取るようにわかりましたよ。 いいコンサートになるということはわかっていましたが、 想像以上に素晴らしいコンサートだったようですね。 残念ながら仕事が忙しい時期で行けなかったの ですが、masak0521さんの記事で十分堪能 しました。ありがとうございました! よければまた私のブログの方に遊びに来てくださいね♪
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masak0521 at 2005-11-19 22:48
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