by masak0521
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2012年 10月 15日
superflyのニューアルバム『Force』を聴く。
さらに“今っぽい”ことを外して、モロバンドサウンドに寄せてます。 元レベッカのドラム小田原豊をはじめ、腕利きミュージシャンが極上の演奏で固めた超上質のロックアルバム。 なんですが… こういう方向へのサウンド変化って、大抵良い方向に行くはずなんだけど、個人的には全面的にプラスだとは言い切れない印象。 極論を言えば、「“腕自慢・ZEPP・ストーンズ万歳”のオッサンバンドに、歌の上手い知り合いのねーちゃんをボーカルで入れた」という感じ。 「リアリティ」とか「生っぽさ」が逆に無くなった気がする。 ほんの1小節でも“今”だったり“最新”のサウンドが絡んでこないと、レトロ感だけが前にきちゃって「今これやる必要あるの??」的な「??」が出てきちゃう。 ああいうバンドサウンドは当たり前のようにカッコいいんだけど、”ファン”とまでなってない人間的に「あえてこれ聞くなら、本物のストーンズとかツェッペリン聞くわ」という拒否感情がちょっと沸くという。 あと「素」にしたがゆえに、ボーカルの”弱さ”が露呈した気がする。 「J-POP」という枠では圧倒的な歌唱力とパワーなんだけど、この手の「”ど”バンドサウンドのボーカル」という立ち位置になった時に細かいところに粗が見えるというか…。 ぶっちゃけシンガーとしての状態が良くないのかな、と感じる部分も。 ココイチで”バチーン”とハマってほしいポイントでの、パフォーマンスの物足りなさが目立つ気がします。 んで、この人の最大の弱点「歌詞の弱さ」が改善されず…。 サウンドが生々しくなった分、より目立つんだよ、間違いなくここがアルバムの”イマイチ感”の元凶。 ディレクターも「なんでこれでOKだす?」みたいなイタい言葉選びが散見される。 このヒト、せっかく歌唱力でグッとつかまれてるのに、歌詞のせいで引いちゃうことが凄く多い…。 んーカッコいいんだよ、スッゲー音的にも好みなんだけど…、どーも”あと一歩”感が拭えないアルバムでした。
by masak0521
| 2012-10-15 09:37
| CD・マンガ・テレビ・映画など
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Comments(2)
歳のせいとは言いたくありませんが
単純にかっこいい音だと思って 買ってしまいました(笑) 冷静なミュージシャン観点の批評に感服します ところで素朴な疑問なんですが 防音室は常時空調稼働なんですか?
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masak0521 at 2012-10-16 20:47
いや、相も変わらずののーがきなので…苦笑。
もちろんチョーカッコいいんですけど、このヒトには応援の意味を込めて”もうちょっと”を期待しちゃうんですよね。 「もっとやれる」みたいな。 個人的にはギタリストを中心に海外の大物ミュージシャンを迎えてアルバムを作ってくれたら面白いかも、とか思ったり。 まぁ今そんな余裕はないでしょうが…汗。 ジョンメイヤーとかデレクトラックスあたりがゲスト参加したら面白いかも、と。 >防音室は常時空調稼働 んなわけないw。 ヴィンテージ楽器のコレクターはそうするみたいですが、さすがに請求書が怖いです…苦笑。 なので夏はメチャメチャ暑い(ただし防音材は本来断熱材なので冬は暖房いらずらしい)。 まぁ僕の場合ヴィンテージ機材があるわけじゃなく(ラリビーだけがちょっと不安)、どっちかというとツアーで酷使されるような性質のが中心なんで大きく問題はないと思います。 そういえばエフェクトボードが凄いことになってますね…笑。
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