by masak0521
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2010年 02月 25日
ベースマガジンの亀田誠治のインタビューが面白い、というか凄くためになる。
この人は 「ヒットの理由―人気音楽プロデューサーが読み解く ヒット曲は偶然生まれない」 という名著がありまして。 世の中のヒット曲を、「どうしてい売れているか」ということをプロの第三者視点から媚びも批判もせずに分析しているんだけど、これがメチャメチャ面白い。 『あの曲が売れたのは宣伝の力』『戦略が上手かった』とか知った顔で言ったり、『なんであんなもんが売れるのか分からない』とか偉そうに愚痴る下層業界人とか責任転嫁型ミュージシャンは必読の一冊かと。 成功している人ってのはやっぱり理屈付けがしっかりしてるんだよね。 「俺がこうっていったらそうなんだよ」的なエゴとか、「空から降りてきた」みたいな痛々しいアーティスト風は絶対吹かせないよね。 逆に”個性”とか”芸術性”みたいなところって、分析に分析を重ねて、理屈を詰めに詰めていった結果「それでも説明が付かないところがあるなぁ」とか「常識でいったらこっちなんだけど、でもこっちの方がいいよね」みたいにいわば”引き算”の結果残ったモノなんだな、という印象。 だって日本一のドラマーのひとりである沼澤尚が 「僕のやっていることは総て説明できるんですよ、”ここはこうやってて”、”ここは誰のフレーズで”ってふうに」 とか言ってるわけで。 決してイタコ的芸術性を全面に押し出しはしないという(笑)。 まぁ、もう”キャラクター”としてのイタコ性を維持しなきゃいけない人もいるんだろうけどね…。 と逸れに逸れた話を戻して…。 インタビュー中の亀田誠治の「理論」「感性」「パフォーマンス」のバランスをフィギュアスケートに例えた例は見事。 『規定演技で音楽性を発揮し、自由演技でアーティスト性を出し、エキジビションでファンサービスをする』 コレ唸ったね~、こういう人を納得させる”理屈”を浴びた時ってわけもわからず嬉しい。 んで思わずタワレコで東京事変のニューアルバムを試聴したんだけど…。 いやあんまりにも凄すぎてブルーになって途中で止めた…苦笑。 チャゲアス関係とかはもう”ファン”だから許容値がデカいわけだけど、別に林檎は特に好きというわけじゃないから、逆にこっちが構えてる分を軽々と高みで飛ばれた時の衝撃というかなんつーか…、アルバムタイトル通りにまるで一流のアスリートを見ている時のような、 ”うっわ~、同じ人間がこんなこと出来ちゃうんだ~” 的な感覚。 ”なんかもう嫌ンなっちゃいますボク”、みたいな(笑) マジで凄まじいコトになっちょります。 こういう作品を聴くとJ-POPという枠の中で日本が今ポップミュージックにおいて世界の先頭を確実に走っているということを改めて感じますな。
by masak0521
| 2010-02-25 22:37
| バンド・音楽全般
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Comments(5)
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by
ます
at 2010-02-25 17:01
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事変大好きです^^
先日音楽番組で亀田さんがMCをしていたのですが・・・ トークから彼は本当にヒット曲は聴き、冷静に研究していると感じました。 この姿勢だけでも見習いたいです(笑
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ユウキ
at 2010-02-25 22:33
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はっしゃん
at 2010-02-26 00:38
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情熱大陸かな‥出てましたよね(^^;)
確かになる程と、素人ながら唸った記憶が有ります(笑)
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masak0521 at 2010-02-26 10:34
>ます さん
この人はホント研究熱心でアタマのいい人ですよね。 それで絶対い人、昔、西川進さんが「亀田さんのような人になりたい」と熱く語っていましたが。 支持を集めるのは能力だけではないんでしょうね。 >ユウキ さん 発言に説得力があるし、変な芸術家肌が無くて僕らみたいな素人に直に役立つようなアドバイスになる言葉が多いんですよ。 やっぱり自己分析と、プロデューサーとして「考えを他人に理解させる」ということを常に念頭においているからなんでしょうね。 >はっしゃん さん 話の内容に引き込まれる感じがありますね。 しかもそれはカリスマ性的なものというよりも、あまりに整理された理屈に対する美しさみたいな感覚で。 なによりもこの手の人にして”話が分かりやすい”というのが素晴らしいですね。
東京事変いいですねー最高です!!
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